革靴

革靴の手入れに必要なブラシは基本2つだけ【→豚と馬】

2020年6月13日

 
「革靴の手入れに使うブラシ、なんかいっぱい種類があって、どれ買えばいいのかわからないな・・・結局どれが必要なんだ?全部買わなきゃいけないのか?」


こんな疑問に答えます。


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革靴の手入れに必要なブラシは2つだけ【→豚と馬】

「豚毛ブラシ」と「馬毛ブラシ」まずはこの2つだけでOKです。


理由は、手入れの工程上、必ず使うモノだからです。


全体的な靴磨きの工程については、以下の記事をご覧ください。

[sc_blogcard url="https://kits-blog.com/leather-shoes-maintenance-steps/"]


数百円〜2000円台以下のもので全然OKです。


持ち手のサイズで好みが別れますが、個人的には、どれを使ってもそこまで使いにくいと感じるものはありませんでした。


では、おおまかにブラシの説明に入っていきます。


ブラシの種類

靴磨き用のブラシは、大きく分けて4種類あります。

ポイント
  1. 馬毛ブラシ(MUST):汚れを落とすため
  2. ペネトレイトブラシ(WANT):細部までクリームを塗るため
  3. 豚毛ブラシ(MUST):クリームを拡げて浸透させるため
  4. 山羊毛ブラシ(WANT):仕上げるため

 
汚れを落とすこと」と「クリームを塗ること」は、靴磨きにおいて必須の作業です。


クリームについては、「塗ること」と「拡げて浸透させること」が必要ですが、「塗ること」はブラシじゃなくてもできます。


しかし、「拡げて浸透させること」はコシの強い豚ブラシじゃないとできません。


なので、馬毛ブラシと豚毛ブラシは必須アイテムとなります。


他のブラシが必要ない理由

ペネトレイトブラシ

  • クリームは手で塗れるから
  • 掃除する手間が増えるから
  • 色ごとに揃える必要があり、片付けと管理が面倒だから

山羊毛ブラシ

  • 高いから
  • クリームだけで、十分に輝くから

簡単に説明していきます。

ペネトレイトブラシがいらない理由

理由① クリームは手で塗れるから

クリームは手で塗れます(布やブラシでも塗れます)。


手で塗るメリットは、適量が分かりやすいことと、革靴の質感を指先で感じられることです。


クリームの塗りすぎは、通気性を妨げたり、形崩れの原因になったりします。


なので、適量を判断するために、指ですこしづつ塗っていくほうがよいと考えています。また、靴毎に手触りの違いが実感できて、愛着も増します。


ただ、もちろん手が汚れるので、ここはデメリットですね。



理由② 掃除する手間が増えるから


ペネトレイトブラシは、掃除をする必要があります。


理由は、クリームが毛先で固まって塗りにくくなるからです。


なので、塗った後は、お湯などでクリームを溶かして乾燥させる必要があります。


靴磨き終わった後にはかならず手を洗いますが、ペネトレイトブラシもとなると・・・。毎回洗わないとカピカピになってしまい、塗りにくくなるなので、僕は導入していません。



理由③ 色ごとに揃える必要があり、片付けと管理が面倒だから


靴磨きにハマり、靴が増えてくると靴磨き用品が増えてきます。そうなると、かっこいいシューケアボックスがほしくなってくるんですね。

ただこれ、そこそこ良い値段しますし、割とすぐにパンパンになるので、使わないものは買わない方が無難です。


僕は、Amazonで購入した、このシューケアボックスを使用しています。


大きめのものを買ったんですが、もうパツパツです・・・

山羊毛ブラシがいらない理由

理由① 高いから


他のブラシが1000円以下で買えるのに対し、安いものでも2000円近くします。


理由② クリームだけで、十分に輝くから


そして、靴磨き用のポリッシングクロスを使って乾拭きすれば、十分に輝きます。


なので、山羊毛ブラシは、普通に手入れをするときは必要ないです。

まぁ、あれば綺麗にはなるので、好み次第ですかね。

おすすめブラシについて【→革靴手入れは安物ブラシから】

 
「まずは馬毛ブラシと豚毛ブラシを買えばいいんですね。じゃあ、おすすめのブラシはありますか?同じ豚毛ブラシでも種類が多くて、どれを買えばいいのか分からないです」

まずは安いのでOKと考えています。

 

馬毛ブラシと豚毛ブラシ、正直どれ買ってもOK


ブラシの値段もピンキリですが、まずは「お財布に優しいもの」でOKです。


値段層でいうと、数百円〜2000円台以下で十分です。

荒川産業のこのブラシは400円台で買えてしっかり使えますよ。


僕も使っていますが、持ち手も大きく扱いやすいです。


安いのをおすすめする理由は

  • 持ち手のサイズで好みが別れる
  • 高いものと安いものの効果の差を実感しにくい


からです。


アルバイトしていた店で使っていたブラシは、結構いいものだったんですが、今使っているABCマートで買ったブラシと比較しても、正直仕上がりに大差ないです。


また、持ち手のサイズで使い勝手に好みが出てくる部分なので、自分にあったブラシを探すためにも、まずは安いものから始めてみていかがでしょうか?


いいブラシよりも、いいクリーム

個人的には、ブラシよりも靴クリームにお金かけた方が効果を実感しやすいと思います。


理由は、いいクリームを使えば、安いブラシで磨いても効果を実感できますが、その逆は難しいからです。


おすすめのクリームについては、こちらの記事で紹介していますので、ご興味があればご覧ください。

[sc_blogcard url="https://kits-blog.com/kawagutsu-cream/"]


豚毛ブラシの場合、クリームの色毎に買い足す必要が出てきます。こうなるとお財布が痛いし、なにより道具が増えて、きれいに片付けるのが大変です。


なので、ブラシにお金を使うよりも、いい靴クリームを買ったほうが、手入れの効果をより体感できると思います。


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革靴手入れ用ブラシの洗浄要否【→不要です】

 
「ブラシって、使っていると汚れてきますよね?馬毛も豚毛も定期的に洗ったほうがいいんでしょうか?」

洗う必要はないですね


先に書きましたが、洗浄が必要なのは、ペネトレイトブラシのみです。


この理由は、汚れているからではなく「ブラシがクリームで固まり、塗りにくくなるから」です。


なので、それぞれの用途を邪魔しないのであれば、ブラシを洗う必要はありません。


各ブラシの目的と洗浄要否一覧

各ブラシの目的と洗浄要否についてまとめてみました。

ポイント
  1. 馬毛ブラシ 不要:ブラシはほぼ汚れないため
  2. ペネトレイトブラシ 必要:クリームを塗りにくくなるため
  3. 豚毛ブラシ 不要:ついていた方が良いため
  4. 山羊毛ブラシ 不要:ブラシはほぼ汚れないため


特に、豚毛ブラシはクリームが付いていくと、ブラッシングだけで輝きが出るようになってきますので、洗うのはもったいないですね。


よく「ブラシを育てる」と表現されます。

振り返り

では最後に、本記事の内容を簡単にまとめます。

① 必要なものは馬毛ブラシと豚毛ブラシ

ポイント
  1. 馬毛ブラシ(MUST):汚れを落とすため
  2. ペネトレイトブラシ(WANT):細部までクリームを塗るため
  3. 豚毛ブラシ(MUST):クリームを拡げて浸透させるため
  4. 山羊毛ブラシ(WANT):仕上げるため


②おすすめブラシは、まずは安物

ポイント
  1. 好みの問題があるため、自分にとって握りやすい、使いやすいものを探していく
  2. いいブラシよりもいいクリームを使うほうが、効果を実感しやすい


③ブラシの洗浄は、基本不要

ポイント
  1. 馬毛ブラシ 不要:ブラシはほぼ汚れないため
  2. ペネトレイトブラシ 必要:クリームを塗りにくくなるため
  3. 豚毛ブラシ 不要:ついていた方が良いため
  4. 山羊毛ブラシ 不要:ブラシはほぼ汚れないため


いかがでしたでしょうか?


ブラシは種類が多くしかもピンキリのため、初めのうちはどれを選んでいいかわからないと思います。


そんなときは、必要な道具が一発で揃うスターターセットがおすすめです。


Amazonランキング100の中から、必要なものだけが揃った3000円台以下のセットを5つ選別しました。もし手入れ道具を迷っているのであれば、是非こちらの記事をご参考ください。


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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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