革靴

革靴手入れの頻度は「月イチ」【→MUSTじゃないです】

2020年6月16日

 
「実際問題、革靴ってどれくらいの頻度で手入れしていけばいいんだろう・・・さすがに毎日クリームを塗るのはめんどくさいな・・・」
  こんな疑問に答えます。   僕は、19歳のときに、兄が革靴磨きをやっていたの見て興味を持ち、大学生のころには「COLE HAAN」という店で販売スタッフのアルバイトをしていました。期間は半年程度でしたが、その後も趣味で革靴を磨き続け、今年で9年目に突入しました。  

革靴手入れの頻度は「月イチ」【→MUSTじゃないです】

クリームを塗るフルメンテナンスは「月イチ」が定説とされていますが、これはWANTであってMUSTではないです。   理由は「汚れてきたなー」と思った時に都度「汚れ落とし→保湿」のフルメンテナンスをしていれば、十分きれいに保つことができるからです。   フルメンテナンスの方法、手順はこちらの記事をご参考ください。 [sc_blogcard url="https://kits-blog.com/leather-shoes-maintenance-steps/"]  

実例紹介

例えば、僕が9年間「割とテキトーな感じで」メンテを続けながら履いてきた靴がこちら。 COLE HAANのルナグランドというシリーズです。写真では少しくたびれている感じがありますが、実物としては、まだまだ十分に履ける状態です。   このルナグランドの手入れ、「月イチのインターバルをしっかり守っていたか?」と言われると、NOです。   体感ですが、平均すると2〜3ヶ月に1度くらいだったと思います。   もちろん、購入初期は、ヒマさえあればブラッシングし、数回履いてはメンテしていました。   しかし、他にも革靴が増えてくると、全部の革靴には手が回らなくなってきます。正直、数ヶ月間いっさい履かず、ほぼ放置していた時期もありました。   こんな扱いでも、気が向いたときにメンテするだけで9年間履き続けられました。   なので、常に月イチで手入れできれば最高ですが、それ以下でもきれいに保つことはできます。  

普段からやるべき革靴の手入れ【→ありますが、モノによります】

 
「きちんとした手入れの頻度は、そこまで厳密にこだわらなくてもいいことは分かりましたけど、普段からやるべきことはないんですか?」
おっしゃるとおり、普段からやっておいたほうがいいことはあります。 それは
ポイント
  • 脱いだらシューキーパーを入れる
  • 1日履いたら、馬毛ブラシでブラッシングする
  順番に見ていきます。  

シューキーパーを入れる

これは、MUSTでやるべきと考えます。   理由は、毎日入れることで、その効果を実感できるからです。   具体的にいうと、シューキーパーを入れる目的は
  • 形崩れを防ぐこと
  • 脱臭や除湿の効果が期待できること(木製の場合)
です。   脱臭、除湿はさておき、形崩れが起きたら何が悪いかというと
  • 美しくない
  • ヨレた部分やシワから水が入る
などが挙げられます。   家の靴箱で、こんな形になっている靴はありませんか?   シューキーパーを入れずに履き続けていると、このような感じになってきます(写真はまだマシなほうです)。   スニーカーならまだいいかもしれませんが、フォーマルを表現する革靴であれば、避けるべき状態ではないでしょうか。また、あちこちに入ったシワを伸ばさずに履き続けていれば、革が割れてしまう原因にもなります。   こういったことを避けるためにも、脱いだら必ずシューキーパーは入れておきましょう。   余談ですが、シューキーパーを入れるタイミングについては、実はプロの中でも意見が別れているところです。Kindle unlimitedで読んだ靴磨き雑誌(名前忘れましたごめんなさい)では

「脱いだ後すぐに入れる派」 or 「脱いで少し乾燥させてから入れる派」

で意見が割れていました。 ちなみに僕は両方試して、匂いや履き心地など比べてみましたが、一切違いが分かりませんでした。なので、まずは楽なタイミングで、シューキーパーを入れることを習慣にすることを心がけてください。  

馬毛ブラシでブラッシング

これは、WANTと考えています。   理由は、「多少の汚れが残っている程度で大きな問題は起きない」と考えているからです。   よく「脱いだら必ずブラッシングして、汚れやホコリを落とすこと」といわれます。この理由は、汚れやホコリなどが革靴の油分を奪って乾燥させる、つまり割れを引き起こすからだといわれています。   たしかに、ブラッシングの効果は凄まじく、ただブラシで掃いただけなのにびっくりするくらい綺麗になります。できれば、毎日やってあげるのがBESTでしょう。   しかし実際のところ「毎日のブラッシングを怠ったことで、革が割れたことがあるか?」と聞かれると、9年の経験上ありません。   事実として、砂などの汚れは油分を吸うと思います。しかし、現実的な影響度を考えた場合、表面についた少しの砂やホコリを1ヶ月放置したからといって「革靴がカピカピになるか?」と言われると、なりません。   つまり、月イチ程度でフルメンテをしていれば、普段はシューキーパーを入れるだけで問題はないといえます。   ブラッシングは、「なんだか汚れてきたから綺麗にしてあげようかな」とおもったときにしてあげればOKです。   革靴の簡単な手入れの方法については、以下の記事をご参考ください。 [sc_blogcard url="https://kits-blog.com/oteire-kantan/"]  

振り返り

では、本記事の内容をまとめます。   ①「汚れ落とし→保湿」のフルメンテナンスの頻度は
ポイント
  • 月イチが目安。MUSTではない。
「汚れてきたな、そういえば最近手入れしてないな」と感じたらやってあげるくらいでも全然OKです。   ② 普段からやるべきことは
ポイント
  • 脱いだらシューキーパーを入れる →MUST
  • 馬毛ブラシでブラッシングする →WANT
  いかがでしたでしょうか。 靴の手入れは楽しいものですが、数が増えてくると少し手間に感じてしまう時もあります。 そんなときは、気が向いたときだけもいいので、ブラッシングしてあげましょう。   最後まで読んでいただきありがとうございました。

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